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読み返せば読み返すほど、自分は文章が下手だと気付く。
他の方の文章を読ませていただけば、いただくほど、創作意欲が湧いていく。
読書がやめられない理由だ。
6章を見直している。なかなか7章に入れない。
頑張ろう。
***
前回に続き、文章リテラシーの話をする。
二重表現を避けよう。
例えば、
「満天の星空」
「必ず必要」
「違和感を感じる」
上記3つは、二重表現と言われる、有名すぎる間違いだ。
※満天とは、空のことです。「空の星空」となり、おかしいわけですね!
上記はそれぞれ、
「満天の星」
「絶対に必要」
「違和感を覚える」
などと言い換えられる。
知ってる。
そうだな。
ポイントは、文章や段落全体が二重表現になっているとき、気づきにくいことだ。
例をさらに挙げよう。
「男は怪しい模様の刀を取り出す。その刀は実に奇妙な彫り物がほどこされ、不思議な雰囲気を出していた」
違和感に気づいただろうか。
何かを主張しているようで、何も主張できていない。
「怪しい」「奇妙」「不思議」
同義だ。
同じ意味を、言葉を変えて表現しているにすぎない。
※AIに文章を生成させると、この問題が浮き彫りになります。AIは二重表現過多な傾向がみられるため、作家さんは注意です。
二重表現を避けると、サンプルとして次のようになる。
「男は刀を取り出す。ツタが絡み合う、鍔の彫り物。カーボン製のごとく黒光りする刀身。紫色の光をまとい、怪しい雰囲気を醸し出したその武器は、敵を委縮させた」
過度に厳密になる必要はない。
日本語の文法は沼だからな。
けれど、文章が間延びしているように感じることも多いはずだ。
二重表現がどこかにないか、段落を読み返してみよう。
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