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「無理無理無理無理無理……」
呪文のように言葉を吐き続けながら、途方に暮れる。
とりあえず、彩葉さんを待って作戦を立てる?
一週間で準備が間に合うだろうか。
他の仕事もこなしながらだし、資料がギリ間に合ったとして発表の練習にどれだけ時間を取れるか。
評価されるプレゼン内容には、司会者のスピーキング力も含まれる。
規定タイムに無理なくちょうど良く収められるかも、重要なポイントだ。
そして発表後の質疑応答。
場合によっては発表より時間を取られるくらい、質疑が集中することもあるという。
その受け答えも発表者の役割なわけで。
「イヤ、そんなの絶っっ対無理でしょ……」
魂が抜けたように呆けていると、ドアをコンコン、と叩く音が。
「っ、彩葉さん!?」
「魂もどってきた?」
「わぁぁん、彩葉さぁぁぁん!!!」
「なんかそれ既に懐かしいな」
早速彩葉さんが駆け付けて来てくれた。
今目の前にいる彩葉さんは、これまでわたしがリスペクトしまくっていた彩葉さんに他ならなかった。
ピンチの時に現れる、ヒーロー的存在。
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