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そうしていつも通り無言の車内。
チラッと見た湊はやっぱり無表情。
クマをギュッと抱きしめて、流れる景色をただ見つめていた。
目の前を通り過ぎていくネオンがいつもより眩しく感じたのは、きっと気のせいなんかじゃない。
外の世界は驚きと刺激に満ちていて。
だけどそのどれもが良いものであるとは限らない。
良いことと悪いことは表裏一体。
良いことだけを見ることも、悪いことだけを遠ざけることも、難しい。
だってこんなにも情報で溢れているんだから。
それこそ監禁でもしないといけないのかも知れない。
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