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「わからないって・・」
「こうなるのは必然だった。むしろ今までならなかったことが不思議なくらいだった。お前と居たあかりは普通に見えただろう?
だが違った。だからってなんだ?
お前はそんな覚悟もなく、あかりを好きになったのか?」
「・・俺のせいだ・・俺が中途半端だったから・・」
湊が悔しそうに唇を噛み締める。
「自分を責めるのは解決してからにしろ」
「・・っ!」
「しかし、今日いきなりこうなるのは少し不自然だな・・。何か鍵になる言葉か行動があったのか?学校で変わった様子はなかったか?」
「・・前の体育のあと、あいつの腕にいくつか傷が付いてた。聞いたらバドミントンのシャトルを上手く捉えられなかったとかなんとか・・」
「嘘だな。明らかに向こうが悪くても、何故か庇って嘘をつく節がある」
「俺、何も気にしてなくて・・」
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