発熱
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「・・見たならもう帰るぞ。兄貴もそろそろ上がるだろ」 パッと手を取られてグイグイ引っ張られる。 正直ありがたかった。 私は今少なからずショックを受けてる。 現に気づくとお店から出て階段を上がって、地上に戻って来ていた。 下とはまた違うガヤガヤとした雰囲気にホッとする。 あそこだけ別の時間が流れているように感じた。 お店を出ても離れる気配のない湊の大きな手。 その温かさに心底安心する。
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