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「どこから、見ていく?」
「あ、先に服買いたいから、とりあえずあそこのお店行きたい」
私は、よく行くお店を指さした。
それにしても、本当に來斗たちって有名なんだ。
みんなから視線感じる。
そりゃあ、知らなくて驚かれるわけだ。
服選ぶ時、來斗たちも中まで入ってきた。
つまんないから、どこかで待ってていいって言ったのに。
「俺ら外で待っとくから」
流石に下着屋さんには入ってこなかった。
華恋さんは、一緒に入ってきた。
「美桜ちゃん、胸大きい!何カップ?」
「え、ちょ、華恋さん」
いきなり胸を触られたので、びっくりした。
「もう、華恋でいいって!」
プクッと頬を膨らます、華恋さん。
「か、華恋?」
「うん!」
呼び捨てにすると、ニコッと笑ってきた。
「実はね、華恋親に虐待されてたの」
「え?」
いきなり話し出した華恋。
虐待?
「高校に上がる前に、親がいない隙に逃げたの。そんな時、暁人が見つけてくれたの。暁人の両親も本当の子供のように、可愛がってくれるの」
必要とされる人を、見つけたんだ…
いいな…
「ねぇ、なんで來斗は私に、声をかけたと思う?」
気になっていたことを聞いてみた。
「んー、そのうちわかると思うよ!美桜ちゃんが求めてるもの、來斗が全部くれるよ」
教えてはくれなかった。
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