第1章

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「どこから、見ていく?」 「あ、先に服買いたいから、とりあえずあそこのお店行きたい」 私は、よく行くお店を指さした。 それにしても、本当に來斗たちって有名なんだ。 みんなから視線感じる。 そりゃあ、知らなくて驚かれるわけだ。 服選ぶ時、來斗たちも中まで入ってきた。 つまんないから、どこかで待ってていいって言ったのに。 「俺ら外で待っとくから」 流石に下着屋さんには入ってこなかった。 華恋さんは、一緒に入ってきた。 「美桜ちゃん、胸大きい!何カップ?」 「え、ちょ、華恋さん」 いきなり胸を触られたので、びっくりした。 「もう、華恋でいいって!」 プクッと頬を膨らます、華恋さん。 「か、華恋?」 「うん!」 呼び捨てにすると、ニコッと笑ってきた。 「実はね、華恋親に虐待されてたの」 「え?」 いきなり話し出した華恋。 虐待? 「高校に上がる前に、親がいない隙に逃げたの。そんな時、暁人が見つけてくれたの。暁人の両親も本当の子供のように、可愛がってくれるの」 必要とされる人を、見つけたんだ… いいな… 「ねぇ、なんで來斗は私に、声をかけたと思う?」 気になっていたことを聞いてみた。 「んー、そのうちわかると思うよ!美桜ちゃんが求めてるもの、來斗が全部くれるよ」 教えてはくれなかった。
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