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私からプロポーズをして、指輪を買ってもらい婚約はしたものの、いつ式を挙げるとか、入籍はいつになるとかの具体的な話はまだなかった。
廉兎さんと雪那さんがトントン拍子にそういったことを進めていくなか、不安が少しもないと言えば嘘になる。
「瑠花の親父さん、亡くなって間もないだろ。だから、しばらく喪に服すじゃねえけど、もう少し経ってからの方がいいのかなって考えてた」
「そんなこと、考えてくれてたの」
ちゃんとお父さんのことをそうやって大切に思ってくれていたことに、胸が熱くなる。
「でも、、いいんだよ。
お父さんだったらきっと、そんな上玉絶対逃がさないようにさっさと捕まえておけって言うと思う」
「ハハ、ほんとに?
だったら、明日にでも籍は入れられるぞ?
俺だって一日も早く瑠花のこと、嫁にしてえんだから」
「う、、明日はさすがに。心の、準備が」
「ああ。ちゃんと考えて、良い日に入れような。式も、どんな風にしたいか考えよう。
俺は組とか関係ねえから、好き勝手出来るぞ。瑠花のやりたいようにして構わねえからな」
そんな、嬉しいことを言ってくれる。
思い切って話してみて、良かった…
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