溺愛の始まり

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「───アッ、」 下腹部の違和感と振動で、私は意識を取り戻した。 同時に、一気に快感が全身を迸る。 「アァッ、、!」 思わず叫び、体を大きくのけ反らせた。 腰を掴み、尚も後ろからの体勢で打ち付けてくる男を、振り返り睨み付けた。 「なに、してるんですか」 「なに、って。セックスだけど」 言いながら一度弧を描き、奥のいいところを擦られる。 「ぁあっ…、ち、がくて。 なんで、こんな、っ、人の寝込み襲うなんてっ、」 「瑠花、寝ぼけてる? 俺にしがみついて離れなかったの、瑠花の方なんだけど。 可愛くてたまんないからシてもいいか、って聞いたら、うーん、て返事してくれただろ」 「それ眠ってて、うーん、て唸っただけじゃないかと……あぁっ、」 「さっきから喘ぎまくってもうそんなによがってんだから、どっちだっていいだろ。 ほら、今度はこっち向いて?」 そして私を対面に座らせ、今度は下から突き上げ、腰を高速で不規則に揺らされる。 一層大きな声が漏れそうになり、慌てて手を口で押さえた。 ここ、車の中だった…! 隣に、黒田さんがいる車があることを思い出す。
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