溺愛の始まり

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「どうした? 我慢しないで、瑠花の可愛い声聞かせろよ」 耳朶を甘噛みし、ペロリと舐め上げ、フゥッと温かい息を吹きかけられる。 「やぁんっ、ダメッ…隣、車っ、、」 「あぁ、」とほくそ笑む翔哉。 「大丈夫。締め切ってるから、声張り上げても外には聞こえない」 「ンッ、車も、そんな揺らさないでっ、 見た目に、わかっちゃう、から、」 「フ、可愛いなぁ、瑠花は」 今度は私をシートにそっと倒して、両腕をつき私の足を開かせ固定する。 「まだ夜明け前で外真っ暗だから。 黒い車だから、どんなに揺れても見えねぇから安心しろ」 そこから、荒々しく私に打ち付け、車体を大きく揺らし、私はその激しい律動に合わせ嬌声を上げながら、彼と共に果ててしまった。 途中、その逞しい胸にしがみつきながら、その綺麗な裸体に一切の墨が入っていないことを確認し、ボスといってもヤクザではないのかなと考えたりしていた。 「───瑠花、最高に良かったよ」 幾度となく落とされるキスを受け入れながら、飽きるどころか益々気に入られているような気がするのは、気のせいであって欲しかったのに。
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