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運ばれて来たプレートを見て、「わぁ…!」と思わず感嘆の溜息を零す。
そこには、パプリカ、ビーツ、南瓜、フルーツトマト、レタスなどの色とりどりの野菜と、グリルソーセージと厚切りベーコンが湯気を立てて載せられていた。
「いただきます」
食べながら、翔哉がいろんな話をしてくれた。
翔哉の年齢は、27歳。
私の6つ年上だった。
黒崎さんは、なんと32歳だというから驚きだ。
あの童顔は、見た目だけでは20代前半だから。
黒崎さんの言っていた「ボスは毎晩女を取り替えている」ことについては、「語弊がある」と必死に訂正された。
毎日ではなく週1回程度で、自ら望んだことではなく、組の方で御膳立てされていたことらしい。
「かと言って、それまでそういう行為をしていたことは否定出来ない。
でも瑠花と出会ってからは、瑠花一筋だよ。
…もう今は、俺には瑠花だけだから」
目尻を下げてそんなことを言われてしまい、胸がきゅんとしてくすぐったくなる。
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