善意という名の悪意

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悪意は要らない 善意すらも  もう何も要らない    <I have no need anything and everything> ただ一度の善意なら それは善意で終わる けれどそれ以上になったら 何度も何度も善意を押し付けられたら それは いつしか悪意に変わる <Again and again ,you said "for you”> 助言や憐れみ 蔑み 初めは庇護だった言葉が だんだんと鋭く尖った凶器になる 相手を変えるより 自分が変わったほうが楽に生きられる そう言い乍ら あなたは私を変えようとしている 自分ではなく 私を 勝ってすっきりしたいと思ってる? それはそのまま あなたに あなたは別の人に”勝ち”を譲ったから 今度は私に勝とうとしているだけ 私が何をしようと あなたには関係無いのに 自分が変わるほうが楽に生きられる? だから私は変わったの 今の私に 自分を抑えて何もしないでいたら 相手はつけ上がって 私は大きな傷を負ったまま (つの)を折られて血塗れになった修羅が ずっと私の中に居座るだけ だから私は今の私に変わったのに また元の私に変われと言うの? 負けてばかり 傷付けられてばかりの私に あなたと私は違うのに あなたは私に勝ちたいだけ 自分の”楽”を 押し付けて (2024年9月20日作の詩) <無断転載・複写等禁止>
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