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真田利央(男)の場合
逆視点怪談
東京都世田谷区赤堤
真田利央(男)38歳没の場合
私が死んだのは、6月初旬の蒸し暑い時期で、それでも私の命日は、梅雨の中休みということもあり、この時期としては珍しく涼しい1日だったから、エアコンを消して窓を少し開け、明日の仕事に備えて眠りに就いた。
だが、それがいけなかった。
深夜に私は動脈瘤解離を起こし、そのままあっけなく…と、言っても、かなり苦しかったのだが死んでしまった。
そして、1ヶ月後に発見された時には、私の身体は狂ったようになっていたが、それが肉体なのだと解らせてもくれた。
私のために泣いてくれた家族や友には、誠に申し訳なく想い、枕元に立っては日々感謝を述べた。
ところがである!
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