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「いやだよ〜」
「お願い〜。紹介受けてくれないとあたし殺されちゃう〜」
「そんな物騒な人、紹介しないでよ!」
蟹ちゃんの言葉に思わず吹いてしまいながら、しなしなのポテトを口に運ぶ。おいしい。カリカリ派としなしな派がいると思うんだけど、私は断然しなしな派。
「絶対理央には害ないからぁあ!もし、違うなって思ったらブロックしたらいいし!」
「…殺しちゃう様な人、すぐブロックして平気なの?」
「さ、さっきのは紹介受けて欲しいって感情からきた言葉の綾であって〜…本当にそうだったら紹介しないよ!
それに連絡取りだして返事来なかったら、自分に魅力が無かったんだって諦めるでしょ!」
急に冷静な顔して、蟹ちゃんもポテトの箱にガサゴソと手を突っ込む。そして「あった!カリカリ〜♪」と音を激しく立てながら食べた。
つくづく合わないなぁ、とは思うけど。
だけど、嬉しそうに食べてるからポテトが好きなとこは一緒。「塩もうちょいあってもいいね」と険しくなる蟹ちゃんに親指を立てた。
それ、私も思ってたとこだ。流石親友。
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