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「はぁ〜。しょうがないなぁ。蟹ちゃんの彼氏の親友なんだよね?」
「そうなの!」
「……蟹ちゃんの為に!だからね!」
「ああー!!!理央様ぁあ!大好き!」
蟹ちゃんは必死にしなしなのポテトを探し出して、それを集めるとペーパーの上に纏める。
「どうぞ。これをお納めください」
「……なんか汚な」
「ぬええ?!」なんて戯ける蟹ちゃんは指に付いた塩を舐めながら、スマホを取り出す。
そして「理央のLINE送ったから、仕事終わりに連絡くると思う。でも合わないなと思ったら本当ブロックしていいからね。紹介成立しただけで目的は達成されてるし!」
と椅子にもたれながら、心底安心したように笑ってた。
まぁ友達から紹介って軽いノリで受けるんだろうし、私があんまり慣れてないだけだ。蟹ちゃん嬉しそうだし気楽に考えよ。
私はバニラシェイクを飲みながらそんなふうに悠長に考えた。
“紹介は慎重に。”
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