138人が本棚に入れています
本棚に追加
「お帰り〜。理央、制服脱いどいで?」
「はーい。めっちゃ美味しそうな匂いする!」
「今日は肉じゃがだよ〜ん」
「うわ、お母さんの肉じゃがは神。早く食べたい…」
「ハハ、じゃあ早く着替えてきな」
娘から見るお母さんの性格は、気が強くてサバサバしてると思う。
逞しくないと女でひとつ、やってられなかったっていうのもあるんだろうけど。
見た目は娘も驚くくらいの美人で、小さな頃から鼻が高い。
いつだって自慢したくなるような母親だ。
るんるん、とスキップしながら2階にある自分の部屋に入る。
私達が住んでる一軒家は、お母さんがお客さんに一括で買ってもらった家。
ちなみにそのお客さんは、お母さんの彼氏という肩書きも持っている。
(うーん。実質お父さん?それは違うか)
鞄を置いて、制服を脱ぐ。
「・・・あつー」
6月に入りじわじわと暑くなってきたので、クーラーを付けてなかった2階の部屋はむしむしとしていて少し居心地が悪い。
素早くキャラ物のTシャツと黒のルームウェアのショートパンツに着替えた。
最初のコメントを投稿しよう!