紹介は慎重に。

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「お帰り〜。理央、制服脱いどいで?」 「はーい。めっちゃ美味しそうな匂いする!」 「今日は肉じゃがだよ〜ん」 「うわ、お母さんの肉じゃがは神。早く食べたい…」 「ハハ、じゃあ早く着替えてきな」 娘から見るお母さんの性格は、気が強くてサバサバしてると思う。 逞しくないと女でひとつ、やってられなかったっていうのもあるんだろうけど。 見た目は娘も驚くくらいの美人で、小さな頃から鼻が高い。 いつだって自慢したくなるような母親だ。 るんるん、とスキップしながら2階にある自分の部屋に入る。 私達が住んでる一軒家は、お母さんがお客さんに一括で買ってもらった家。 ちなみにそのお客さんは、お母さんの彼氏という肩書きも持っている。 (うーん。実質お父さん?それは違うか) 鞄を置いて、制服を脱ぐ。 「・・・あつー」 6月に入りじわじわと暑くなってきたので、クーラーを付けてなかった2階の部屋はむしむしとしていて少し居心地が悪い。 素早くキャラ物のTシャツと黒のルームウェアのショートパンツに着替えた。
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