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「んー…っ、そうだなぁ、、話題性があって人気の店舗にうちの製品を使ってもらえるなんて……本当に有難い話だけど、、、どう思う?愛上さん」
突然、本当に突然……なんの前触れもなく壁の花と化していた私に話しを振ってきた副社長。
──完全に不意をつかれてしまった。
大事なビジネスの話しを突然…壁のそばで棒立ちしている秘書に尋ねた副社長の奇行を商談相手の彼らが見落とすはずもなく─…
「…………は…?」
副社長の視線を追いかけて、こちらに目を向けた旺司くんの瞳に…私の姿が映された。
「ああ、彼女は僕の優秀な秘書で…勝手に幸運の女神だと思ってるんです。苗字が愛上さんなので。」
頼んでもいないのに副社長が余計な一言を放ってしまったことにより…旺司くんの表情がどんどん険しいものへと変わっていく。
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