三章

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三章

星来は村人がいる方に戻る。 後ろにはレイヴンもいた。 「おーい!」 アレルヤとテレーゼを見つけ大きく手を振る 「よくぞ聖女のお力を、やはり星来様は聖女で間違いなかったのですね」 「あはは。見たいだね…村人たちは?」 村人たちの様子を見に行くとすすり泣く声が聞こえた。 「かあちゃ!かあちゃ!」 「母さん!!」 「お前たち…ごめんよ。心配かけたね〜」 母親と子供たちはお互いに抱きしめあう。 「どうしたんだろうね…急に力がみなぎるなんて…」 「神は見捨てなかったんだ!ありがたや…ありがたや!」 元気になった村人を見た星来は「本当に良かった」と泣いた。 村長に帰ることを伝え、帰城した。 テレーゼから村が少しずつ戻っていくこと、一時的ではあるものの、しばらくは支援は必要なくなったと教えてくれた。 レイヴンは無言のままだ。 そんなレイヴンをアレルヤは(いぶか)しげに見ていた 夜、聖女のお披露目パーティが始まる
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