1人が本棚に入れています
本棚に追加
三章
星来は村人がいる方に戻る。
後ろにはレイヴンもいた。
「おーい!」
アレルヤとテレーゼを見つけ大きく手を振る
「よくぞ聖女のお力を、やはり星来様は聖女で間違いなかったのですね」
「あはは。見たいだね…村人たちは?」
村人たちの様子を見に行くとすすり泣く声が聞こえた。
「かあちゃ!かあちゃ!」
「母さん!!」
「お前たち…ごめんよ。心配かけたね〜」
母親と子供たちはお互いに抱きしめあう。
「どうしたんだろうね…急に力がみなぎるなんて…」
「神は見捨てなかったんだ!ありがたや…ありがたや!」
元気になった村人を見た星来は「本当に良かった」と泣いた。
村長に帰ることを伝え、帰城した。
テレーゼから村が少しずつ戻っていくこと、一時的ではあるものの、しばらくは支援は必要なくなったと教えてくれた。
レイヴンは無言のままだ。
そんなレイヴンをアレルヤは訝しげに見ていた
夜、聖女のお披露目パーティが始まる
最初のコメントを投稿しよう!