四章

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✱✱✱✱✱✱✱Side 男子会 ✱✱✱✱✱✱✱ 一頻(ひとしき)り周り、夕方になると宿に宿泊した。 外には騎士団たちが護衛している。 お披露目パーティから聖女の存在は少しずつだが国民にも広がっているようなので、聖女が狙われる可能性があるためだ。 星来は夕食後、旅の疲れから爆睡していた。 「星来はぐっすり寝てるよ」 「そうですか、頑張っていただきましたからね」 星来は女性なので1人部屋だが、部屋の外には護衛がいる。レイヴンたち2人ずつ星来の部屋を挟むように両隣の部屋をとった。 4人は片方の部屋に集まり話し合いをすることに。 レイヴンとテレーゼがクリスの邪気に侵され病弱だった事、言いづらいがクリスが星来に口移しで微毒を飲ませたことを話した。 話し終えると真っ青な顔になるクリス 「そんな……ボク知らなかった……星来にそんな事してたなんて……」 「意識なかった?」 「あるわけない!あっても絶対しない!星来はボクに隠して何か病気になってないのか?」 「微毒を飲ませたのは1度だけでしたから特に問題はないでしょう」 「そうか…」と安堵しクリスは思いだしたように荷物から薬を出しテレーゼに渡す 「これは父上が毎日持ってくる薬だ。ボクは苦くて嫌いなんだが…飲むとすぐ眠くなる。旅立つ前に貰った薬を父上に不信感を感じたボクは薬を花瓶に注いだら水は濁り、花は枯れたんだ…薬じゃない物を飲まされていたようだ」 「テレーゼわかるかい?」 テレーゼは透明な魔法石を出し、石に薬をかけた すると透明な石は真っ黒になり弾け壊れてしまった。 「なるほど。調べないことは正確なことはわかりませんが、呪術師が使う呪いの一種だと思われます。飲ませた相手の体を内部から蝕み、殺すか…洗脳されるか」 「え…父上はなんでそんなことをするんだ…父上はボクのこと可愛がってくれたのに…兄様たちだけじゃなくボクにも呪いを…」 クリスは真っ青な上に震えていた 「たしかクリスが病気がちになったのは数年前だからその時から飲まされてたの?」 クリスは頷く 「死なないように少しずつ慣らせていったのでしょうね」 「………」 話しを聞いていたアレルヤは怒りを隠さなかった 「父上が呪術師と繋がっているとか?」 「わかりませんが、とにかく国王に注意してください」 一同は頷く
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