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真剣な話は終わり、男子会は続く。
「ところで皆様の恋愛話をぜひお聞きかせください」
テレーゼは話を切り替えた。
「星来様のどんなところに惹かれたのです!」
「なんだいきなり!」
真っ青に震えていたはずのクリスがツッコむ。緊張感がすっかり消えたようだ
「まぁまぁ…。僕はほぼ一目惚れなんだけど…お店でイキイキしてて自分ができる事を頑張る姿が素敵なんだ。不安な彼女を守りたいって思ったよ」
レイヴンが星来を想いながら語る
「……」
「アレルヤは僕と同じ一目惚れだって。え…背中の呪いが少しだけ消えたの?」
レイヴンがアレルヤの通訳する
「治癒は呪術と相性悪いのですが…聖女の力でしょうか?」
「………」
「俺を救う女神だ…って言ってる。だから星来にキスしたの…」
レイヴンは通訳しつつちょっぴり怒った
アレルヤは頷く
「星来はボクのだー!!」
テーブルをバシバシ叩きながら抗議するクリス
「星来がいなかったらボクは知らなかった事が一杯あったんだ。兄様の事だって街も村だって……だから星来はボクの世界なんだ!ボクのモノなんだァァァ!」
またテーブルをバシバシ叩く
「………」
「弟だろうが負けないって言ってる。僕もだよ…」
メモをしながら大興奮のテレーゼ
「私もうお腹一杯ですっ!ところで皆様は3人、星来様は1人…つまり最高2人、最悪全員共に振られる覚悟はありますか?」
全員無言になった。すっかり忘れていたのかもしれない。
「おや?そもそも告白はされました?」
「「「……………」」」
全員告白すらしてなかった。
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