一章

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「魔物とか聖女って…?」 「まずは聖女について説明しますね。ここはハクローク国です。大国ではありませんがそれなりに栄えた国です」 「つまり私から見て異世界ってわけですか」 「そうですね」 「ここ数年、魔物が頻繁に現れるようになりアレルヤ率いる騎士団ですら手に負えないほどです」 テレーゼは苦笑した。 「元々、国外を出れば魔物が出現することも稀にあります。ですが、国内には結界があり、侵入されることはないのですが…その結界も弱まり、反対に魔物は頻繁に出現するだけではなく、力を付けていっているのです。民はいつ結界が壊れ魔物に襲われかねないと不安な日々を過ごしています」 「何か原因が?」 「わかりません。ただ文献を調べたところ、聖女伝説に辿りつきました」 「せ…聖女伝説ですか?」 星来が一番気になる話しだ
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