一章

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「え〜っと、もう一度、3つ目を教えてください!!」 星来は焦った。聞き間違いであってくれと。 「はい。3つ目は聖女の力で結界を張っていただきたいのです」 「そ…その後をもう一度お願いします!」 「…? 結界を張る為に我が国の王子様と婚姻を結んでいただきたいと…」 「なんで結界張るのに婚姻が必要なんですか!!私まだ16です〜!」 納得できず叫んだ星来 「先程の国王を含め王子様たち王族は神の子だと言われおります。"神の子と聖女が結ばれ絆を深めた時、国に守護の力を与えられる”と伝説にあります」   「か、神の子?神って鹿ですよね?」 「はい、神様とこの国の男性と婚姻を結んだのです、その時に産まれた子が神の子です。そしてその神の子が王族として国を治めるようになったのです」 (鹿と人間ってアリ?神様だからアリなのかな?) 「のちに神の子である子孫と神様が召喚した聖女とご婚姻を結ばれたのです」 つまり神様とこの国の男性と婚姻→産まれた子が神の子→神の子である王族が異世界召喚された聖女と結ばれたと。時系列はこんな感じだろうか 「神の子も聖女もどっちも元は同じ神様の力ですよね?片方じゃ、なんとかならないんですか?」 結婚回避したい星来は逃げ道を作ろうとした。 「私にはわかりませんが、文献に書かれているなら何か意味があるのでしょう」 「意味ですか…」 逃げ道が迷子になってしまった
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