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「仕事上で何があっても私を裏切ることはしないだろうなって。それに仕事の向き合い方も尊敬してるからそう言うので仕事を取ることしないと思う。」
「…有咲は強いよね。もし聖がって不安になったらきっと私は疑ってる。」
このときはもう少ししたら落ち着くはず。
そんな希望も持っていた。
あれから2ヶ月、全然落ち着かない。
会社で一目みても忙しそうで言葉をかわす時間すらない。
会社にそもそもいない。
多分接待とその他の業務もやってるからすごく忙しいんだと思う。
そろそろ寂しい。私の誕生日も来る。27になるんだけど覚えてくれてるのかな。
流石に忘れてないよね。
そう思いながら迎えた誕生日。
私も少し早起きして新くんのお見送りに間に合うように起きる。
「あれ、おきたの。おはよう」
「…おはよう」
寝ぼけて頭が回ってない私をおかしそうに見ている。
「誕生日おめでとう」
そう言って軽くおでこにキスされる。
「…今日も遅いの?」
「今日は、できるだけ早く帰って来るから一緒に御飯行こ」
そう言いながら私の頭に触れて優しくなでてくれる。
久しぶりに触れてもらえて嬉しい…。
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