Episode5

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深夜3時、玄関から音が聞こえてお出迎えに行く。 「起きてたの」 疲れ切った顔をしている新くんがこちらに向く。 「お疲れ様、大変だったね。」 そう言うと抱きつかれて背中を擦る。 また違う女の人の香水の匂いがする。 誕生日なのに一緒にいたんだ、こんな時間まで。 言いたくないことがずっと頭の中によぎる。 新くんの体を押しやって離れる。 「私先寝るから、お風呂入ってきて」 顔を逸らして言ったから新くんの表情はわからない。 今は、話したくない。 「ねぇ、こっち向いて」 「やだ、早く離れて」 離れようとするほど力が強くなって抵抗できなくなる。 「有咲、お願い」 「しつこいって!」
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