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「悪い?」
そうツンケンと言い返すと嬉しそうに笑ってるのが顔を見なくてもわかった。
「ううん、有咲の嫉妬珍しくて嬉しい、可愛い。」
人が本気で悩んでるのわかってて言ってるのかこいつは。
そう怒りたい気持ちでいっぱいだった。
「もう、これで終わったから。今日やることやってわかり会えなかったから契約解消に話を持ってった」
「え?」
新くんに体を向けると優しい表情をしていた。
「そういう風な対応をされる御社とはこちらからもお断りさせていただきますって。」
「そんな、大丈夫なの?」
「ね、どうしようね」
と他人事のように笑っている。
「思ったんだ、自分の家族悲しい思いさせてやってる仕事って何って思って、そんなことなら評価とかどうでもいいなって」
忙しい時よりもスッキリした表情で話している。
そう話しているうちに新くんがうとうととして眠りについていく。
きっとしんどかったよね、あまり眠れてなくて。
「お疲れ様」
そう呟いて頭を撫でる。
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