第二話 才能

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第二話 才能

「君の親御さんは、君のことを才能がない。と言ったんだよね?」 「まぁ、はい…」 「それ、間違っているよ!」 「え?」 「君にはまだ才能がある。才能というのは、花と同じで、すぐに咲かない。じっくり大切に時間をかければかけるほど、綺麗で強い才能が生まれるんだ。そのことを分かっていないようだね、」 「そうなんですか…」 「私もまだ高三で、なんの才能もないんですよね…」 「えぇ!?」 「あ、まだ高校決まってないようだったら、ここに来てください!きっと、君の才能を開花させることができるでしょう!」 「それはまたどうして?」 「あなたと同じような人が多くいます。その方々があなたを成長させることでしょう」 「そう…なんですか。」 「頑張ってくださいね、 ミスティック・テレポート((ボソッ」 突然視界が途切れた。それと同時に浮遊感を一瞬感じた。 ドォォォォォォォォォン 近くで爆発音が聞こえ、目を開ける。そこには… 粉々になった、さっきまで乗っていたタクシーがあった。 「運転手さん?」 ざわ…ざわ… ピーポーピーポー キャァァァァ 叫び声、サイレンの音、騒ぎ声、色んな声がまじる。うるささと煙で視覚と聴覚を閉ざされた。 「僕のせい?僕が乗らなかったら、僕がもっと出来る子だったら…」 運転手が被っていた帽子が爆発の影響で吹き飛んで行った。ボロボロになった帽子はパン太の頭に落ちていった。
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