0人が本棚に入れています
本棚に追加
第二話 才能
「君の親御さんは、君のことを才能がない。と言ったんだよね?」
「まぁ、はい…」
「それ、間違っているよ!」
「え?」
「君にはまだ才能がある。才能というのは、花と同じで、すぐに咲かない。じっくり大切に時間をかければかけるほど、綺麗で強い才能が生まれるんだ。そのことを分かっていないようだね、」
「そうなんですか…」
「私もまだ高三で、なんの才能もないんですよね…」
「えぇ!?」
「あ、まだ高校決まってないようだったら、ここに来てください!きっと、君の才能を開花させることができるでしょう!」
「それはまたどうして?」
「あなたと同じような人が多くいます。その方々があなたを成長させることでしょう」
「そう…なんですか。」
「頑張ってくださいね、
ミスティック・テレポート((ボソッ」
突然視界が途切れた。それと同時に浮遊感を一瞬感じた。
ドォォォォォォォォォン
近くで爆発音が聞こえ、目を開ける。そこには…
粉々になった、さっきまで乗っていたタクシーがあった。
「運転手さん?」
ざわ…ざわ… ピーポーピーポー キャァァァァ
叫び声、サイレンの音、騒ぎ声、色んな声がまじる。うるささと煙で視覚と聴覚を閉ざされた。
「僕のせい?僕が乗らなかったら、僕がもっと出来る子だったら…」
運転手が被っていた帽子が爆発の影響で吹き飛んで行った。ボロボロになった帽子はパン太の頭に落ちていった。
最初のコメントを投稿しよう!