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第三話 最高と最悪
「うぅ…」
短い間であれ、僕に勇気と希望をくれた人だ。そして、はじめて僕に本物の優しさをくれた人でもある。自分にとっての大切な人であった。
目がぼやけて、頬に何かつたう感覚がした。
「泣くな青龍!お前には俺という親友がいるだろう?」
「…だれですか?」
目の前にはボロボロの帽子をかぶった同じ歳くらいの少年がいた。その帽子は、確かに運転手のものだった。
そして、横にあったパンダのぬいぐるみがなく、その少年にはパン太に着いていた髪飾りが着いていた。
「パン…太?」
「やっと思い出したか親友!そうだ。パン太だ!やっとこうやって話せたことを嬉しく思うよ!」
「なんか思ってたのと違う…」
「まぁまぁそういうこと言うなって!なんかな、帽子が頭の上に落ちてきて、視界が変だと思ったら、手足生えてるし、口もあったんだ。」
「すごいね…現実にこんなことも有り得るんだね…」
「…そうだね。」
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