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カサコソ
樹里には旦那さまもいた。
樹里の仕事は保育士。
旦那さまの収入だけでは子供たちの養育費がまかなえないので樹里も働いていた。
けれど、旦那さまも子供たちも樹里のことを馬鹿にしていた。
園児と遊んでいるだけの仕事……だと。
樹里は悲しかった。
そんなに簡単な仕事じゃないのにって思っていた。
樹里はある日、旦那さまが眠りについた時、子供たちの様子を見に行こうと立ち上がった。
するとどこからともなくカサコソ……と音がするので樹里は不思議に思いながら、その音のする方へと足を向けた。
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