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出会い
樹里が記念切手を集めだしたのは小学4年生の頃。
おばあちゃんからの手紙に普通切手とは違うデザインの切手が貼られていたので、当時の樹里は不思議に思い、お母さんに聞いたのだ。
この切手ってなんで普通のと違うの?と。
それで『記念切手』という物がランダムに一回、郵便局で発売されているのを知り、少ない小遣いで樹里は買い集めだしたのだ。
一枚、二枚……と少しづつ集めていき樹里の記念切手ブックは何冊にもなった。
樹里は現在、2児の母である。
子供はちょうど、樹里が記念切手を集めだした年齢に近い。
そんな樹里にある日、不思議な出来事が起こった。
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