「良き人生」

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「良き人生」

中学を卒業しても 高校を卒業しても 大学を卒業しても 就職をしても そして 結婚をしても 必ず僕とすれ違う時はウインクをしてくれるその仕草を見逃すまいと必死だったよ 僕はずっと君を見ていたよ 君も、だろ? 「大丈夫?病院に行こう」 君は僕を抱き上げた 「人間だと100歳くらいかな?ずっとこの公園に住んでいたよね 見ているだけでごめんね 猫アレルギーなの でも。。。 でも放ってはおけないよ。。。」 君は勇気を出してくれたんだね 僕の最後を看取ってくれるんだね 僕は人間になりたかったけど 案外、猫人生で良かったのかもしれない ~完~
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