「正論」

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「正論」

「理不尽な目でワタシを見るな!」 そう言って お前は器だけになった お前とは住む世界観が違いすぎると疑いもしなかった けれど 本能のままに生きるお前が正しかったのだ そして 体温を感じないお前に最初で最後の口づけをする 私も同じだと知ったのだから 最期まで私を哀れみの瞳で見ることはなかった、と それだけが救いだ それだけでこれからも私は生きていける ~完~
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