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オフィス街に建ち並ぶ様々なビル。
その中でも一際大きくて、目を引くビル。
その中へ入り、目の前、綺麗な半円形の
そこには、見目麗しい女性達が出迎えてくれる。
会社の顔、受付嬢たちだ。
「おかえりなさい、城田さん。出張お疲れ様でした。」
どんな時も笑顔での対応を心掛ける。相手に不快な感情を与えてはいけない。もちろん、身だしなみを気にするなんて当たり前。髪の毛のてっぺんから足の裏まで全てにおいて完璧にしておかなければならない。
例外なんてものはナシだ。
《ただいま〜白河さん、出張から直帰したかったのに、部長から呼び出しだよ〜。疲れてんのになぁ》
「お疲れ様です。それだけ、城田さんは皆さんから頼りにされているんですね。」
《そうなんだよ〜全く、困るなぁ〜》
花が綻ぶほどの笑顔全開のあたし。
白河 瑠海 (しらかわ るみ)この会社に短大を卒業後入社して三年目の23歳。
上品で嫌味のないブラウンの髪に控えめだけど目鼻立ちが良く見えるメイク。濃すぎないアイメイク。
就業間近の時間になっても、全て完璧だ。
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