8.友情

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8.友情

 舞踏会が無事に終り、ルシアが事情を説明してくれた。  騎士団の悪い噂を流したのは、ベルーナ伯だった。  ルシアは騎士を続けたく、結婚を待って欲しかった。だがベルーナ伯は、騎士団が潰れればルシアと早く結婚できると思い、根も葉もない噂を流したのだ。 「私は、自分の責任と思い動揺してしまって、セリーナ様に対し不遜な態度を取ってしまいました。本当に申し訳ありません」  ベルーナ伯がセリーナにぶつかって来たのも、嫌がらせであった。 「改めて話をして、結婚を待ってもらいました」 「良かったわね」 「セリーナ様、格好良かったですよ」 「そうかしら」  セリーナは、顔を赤らめる。 「私を強くしてくれたのはルシアだわ」 「身に余る光栄です」  二人の友情は続くのだった。  
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