プロローグ
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空を切るように、きれいな弧を描いたそれは まるでそうなる事が当然かのように、 全て計算し尽くされているかのように、 ゴールの中に、誘いざなわれていく。 彼が触れるものは、いつだって、特別に見えた。 そのあと、すぐに私を振り返る仕草が、 決して緩まない ツンとした表情が、 たまらなく、好きだった。 大好き、だった。
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