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でも、子供たちのためにパートへ切り替える事を最終的に決めたのは私なんだから。
急がないと、瑆が学校から帰って来てしまう。
私は仕事を切り上げて、
「お先に失礼します!」
急いで家に帰る準備をした。
パート先から家に帰る途中に、ビル建設の工事現場があった。
ここで今、及川くんが働いているのかぁ‥。
なんだかすごいなぁ。
まだ、基礎工事なのかよく分からないけれど、地面に何かの作業をしている。その片隅に、スーツ姿の人影が数名ほど見えた。
記憶の中の及川くんより、かなり大人になった彼の仕事をしている姿を見るのは、不思議な感じだ。
‥と、いけない、早く帰らなくちゃ!
私は慌てて家へと向かった。
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