エピソード2

30/37
前へ
/78ページ
次へ
わぁぁ、なんていい言葉! 『好きなら友達でもいい』なんて、甘いものもカロリーの高いものだって、時々ならいいって言ってもらえたみたい! (やっぱり山梨さんは素敵だなぁ……!) 私に笑顔でいてくれてるし、優しいし、会話もポンポン続けられてるし、めっちゃイイ感じじゃない? (あぁ、これから『運命の再会の仕切り直し』が始まるんだ!!) 『やっとわかったわ。サキちゃんがあの時の子か。実は忘れられんくて、ずっと探しとってん』 そこで山梨さんはポケットから指輪を取り出して―――。 『これ、サキちゃんのためにオーダーしててん。 結婚しよう』 (き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁああぁっ!!) あぁぁ、ここで指輪が出てきても、24本(歳の数)のバラの花束サプライズがあっても、心の準備はオールオッケーです!! 妄想に悩殺されていたら、山梨さんが思い出したように頷く。 「あー、なんか思い出してきたわ。この店わりと閉まるの早いから急いでてな。会いたい人がおってんけど、早く行かな帰ってしまうかと思って」
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加