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心の中で嫉妬の炎がメラメラ燃え上がって、真っ黒こげになっちゃいそう……!
でもここで騒いだり取り乱したりしちゃ、素敵なオトナ女子じゃないもん。
くやしさとか、嫉妬は見せない!
綺麗に隠して微笑むのよ、沙織っ。
「それじゃあ、今日は残念でしたね」
目の前のグラスを持ち、一口飲んでにこっと笑う。
「そうやなー。でも、まぁよしとするわ。サキちゃんに会えたしな」
山梨さんも私を見てにこっと笑うから、一瞬息が止まりそうになった。
(#$%&@¥###$%$―――!!!)
そのセリフと笑顔、反則ですよっっ。
さすが運命の王子様、女心っていうか、私の心をよくわかってる!
(やっぱり、ここから運命の出会いの再開が始まるんだぁぁ!)
テンションが復活した私は、上機嫌で山梨さんのグラスにシャンパンを注いだ。
「今日はお仕事終わりですか?」
「あー……。まぁそんなとこかな」
シャンパンを飲む山梨さんは、笑っているけど、なんとなくはぐらかしたみたいだ。
「?」
「大阪とこっちを行ったり来たりしてるんやけど、明日は大阪に戻る日やねん」
「えっ、そうだったんですか!」
それは大事な情報!
急いで脳内にメモっ!!
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