エピソード2

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心の中で嫉妬の炎がメラメラ燃え上がって、真っ黒こげになっちゃいそう……! でもここで騒いだり取り乱したりしちゃ、素敵なオトナ女子じゃないもん。 くやしさとか、嫉妬は見せない! 綺麗に隠して微笑むのよ、沙織っ。 「それじゃあ、今日は残念でしたね」 目の前のグラスを持ち、一口飲んでにこっと笑う。 「そうやなー。でも、まぁよしとするわ。サキちゃんに会えたしな」 山梨さんも私を見てにこっと笑うから、一瞬息が止まりそうになった。 (#$%&@¥###$%$―――!!!) そのセリフと笑顔、反則ですよっっ。 さすが運命の王子様、女心っていうか、私の心をよくわかってる! (やっぱり、ここから運命の出会いの再開が始まるんだぁぁ!) テンションが復活した私は、上機嫌で山梨さんのグラスにシャンパンを注いだ。 「今日はお仕事終わりですか?」 「あー……。まぁそんなとこかな」 シャンパンを飲む山梨さんは、笑っているけど、なんとなくはぐらかしたみたいだ。 「?」 「大阪とこっちを行ったり来たりしてるんやけど、明日は大阪に戻る日やねん」 「えっ、そうだったんですか!」 それは大事な情報! 急いで脳内にメモっ!!
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