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第1話 HIT IN THE CASTLE
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ベルデ王国の王女であるショーヤは、世界三大美女のうちのひとりと言われてはいるものの、だれもが認めるような美貌の持ち主ではない。ある人によっては絶世の美女に見える一方、「スタイルが抜群によいだけで、顔はそれほどでもない」と感じる人もいる。
人々がショーヤの美貌を語る時はいつも「世界三大美女と言われる、他のふたりと比べると」という前置きがあった。他のふたりもまた、どこかの国の王女で、それは同性のショーヤでも認めざるを得ないほどの美しい顔を持つ。彼女らがいなければ、ショーヤの見た目はもっとストレートな言葉でほめられていただろう。理不尽 な誹謗が彼女に劣等感をおぼえさせ、性格を歪ませた。
それでも、ショーヤは自分の美しさに絶対的な自信を持っている。正確には、自信を持つようにしていた。華やかなドレスも、だれのためでなく、自分のために着ているのだと。
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