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天国同窓会の幹事くん
『あなたは幹事に指名されました!』
なにそれ。
『このたび、あなたの高校時代のクラスメイトがめでたく全員お亡くなりになりまして』
めでたくないだろ。
『天寿をまっとうされた方も多いので、めでたいことなのでは?』
……そうとも言えるのか?
『この機会に同窓会を開いてみればよろしいと、神サマが』
神サマ?
『ボクの上司ですね』
神サマなんて、本当にいたんだ。
『普通のヒトはボクたち天使としか会わないですからね』
で、神サマがどうしたって?
『同窓会というものを、実際に近くでご覧になりたいそうで』
なんでまた。
『ドラマの影響じゃないですか?』
神サマ、俗っぽいな。
『そういったわけで栄えある幹事にあなたが選ばれたわけです』
なんで俺が。
『クラスメイトの中で一番最初に亡くなったのが、あなたでしたから』
在学中に死んじまったもんな。
『ボクもサポートしますから、お願いしますよ』
具体的に何をすればいいんだ?
『会場などはこちらで手配しておきますので、人集めだけお願いできればと』
仕方ないな。わかったよ。
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