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初代ボスが、そこには居た。
アラさんと同じ、結界を張る能力の初代ボス。
まさか、初代の姿をこの瞳で直接見る事になるとはな。驚いたよ。
「アルバの幹部、ルカとノアだね?アルバを守ってくれてありがとう。」
俺とノアを見て、初代は深く頭を下げたんだ。
「君達のボス・アラは、僕の生まれ変わりなんだ。けれど、アラ自身はそれを知らない。前世の記憶が無いから…。それから、魔界を守ろうとしてくれた事も、感謝するよ。アルバとブラックアイは、必ず分かり合える。そして、共存は叶う。」
共存は叶う?
この現状を見ても、まだそんなことが言えるとはな。
「なぁ、初代。共存出来るなんて、なんで断言出来るんだよ?アラさんは、ネージュを絶対に許さないし、俺もノアだって同じだ。お前は昔、ネージュを愛したのかもしれねぇ。けど、ネージュはお前を殺したんだぞ?」
「…ネージュが言っていたように、たとえ僕が誰に殺されようと、殺されないにしろ、結局は死ぬ運命だったんだ。」
その瞳は、悲しそうだった。
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