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「神族は、僕とネージュの関係を許さなかっただろうし、引き裂いていたと思う。それは、僕にとっての地獄。そうなるくらいなら、ネージュの手で殺してくれるなら、僕はそれを望んだよ。」
ネージュの言っていた通りだな。
つまり、アルは、本気でネージュを…。
「僕の死後、まさか神復活により、争いが始まるなんてね…。」
共存を強く願い、ブラックアイと平和協定を結んだはずのアル。だが、アルの死後、人間族と悪魔族の争いに加え、神族までもが争いに参加。
それに対し、アルは心を痛めていた。
「神に問うよ。何故そこまでして、魔界の破滅を望む?ネージュに何の恨みがある?彼は、本気で共存を願った。けど、彼を壊したのは僕なんだ。だから、ネージュを責めるなら、僕を責めればいい。」
ネージュのために、自分が犠牲になる事を望むのか?
「初代が、現世に姿を現すとは。これは予定外。私は、世界平和を求める身。そのためには、悪魔族が不要なのだ。世界滅亡を企む悪魔を消さないで、どうやって世界を守ると言うのだ?アル、お前は甘いのだ。共存を願う姿勢は褒めよう。だが、ネージュを愛した罪、彼を庇う罪は重いぞ。」
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