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ノアは炎を吐く。俺は槍を跳ね返し、神の攻撃からアル達を守るのに必死だ。
「…人間に守られるのは、好きじゃないんだよ。アル、逃げろ。このままだと、また、死ぬ事になるぞ…。」
「…僕が逃げれば、ネージュはそれで満足?僕は、ネージュに生きてて欲しいから。たとえアラが!ネージュを殺すとしても…。それでも僕は、ネージュに生きて欲しいんだよ。絶対、絶対に死なせない…っ!この手で、ネージュを殺せるわけがない!」
アラさんが、ネージュを殺す事を後回しにしたのはきっと、殺す事に躊躇ったからだろう。
それは、ネージュを愛したアルである証拠…。だから、アラさんはネージュを守ろうとしたんだよな?
「人間には失望したよ。憎き悪魔族のために、身を削ろうというのだから。」
神は言った。
攻撃は強くなる。盾は高温に耐えている。俺とノアは傷だらけ。アルの治癒により、傷が回復してくけれど、アル自身は限界を迎えようとしていた。
結界が、弱くなっていく。槍は、ネージュの身体を突き刺そうとしてるんだ。
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