7.初代の思い

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武器化が解け、酷い傷だ。痛みは流れる。 俺達は、重傷を負いながらも呼吸(いき)をしていた。だが、戦えるほどの力など、残っていない。 「…そんな。本当に、消えちゃった。」 ノアは絶望し、アラさんはゆっくりと立ち上がった。剣を松葉杖の代わりとし、ゆっくりと、神に近づくんだ。 「…能力など、もう、必要ない。神は我々の敵である。よって、アルバは、いや…私は、私の意思で、神を拘束する。」 息を整えながら、アラさんは言った。痛みは流れ、みんな、痛みに耐えようとしてるんだ。 「拘束?能力を失ったお前達に何が出来る?」 神の問いに、アラさんは唇を噛みしめた。ボロボロなその身体で、剣を支えに立ち上がろうとする。その姿は、痛々しくて。 「…神を拘束し、ネージュを殺す。私は、この世界を守るために、アルバのボスになったのだ。だから、能力が無くとも、私は、守ってみせる。必ず…っ!」 「ブラックアイ幹部の全魔力で、神を滅ぼす。永眠の呪いは、解かれた。ならば、冥府(めいふ)へ、送ろうではないか。」
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