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自らを『死神』と名乗った男は、過去に干渉する能力――タイムリープの力を持っていると言った。
「オレの能力は、自分以外を過去に飛ばすことができル。ただし、人が死ぬ直前にしか戻れなイ」
「本気で言ってるの? 貴方、妄想症?」
「グゲゴゲ! 信じられないのも無理はなイ。でも、運命を変えたくなったら、オレに言エ」
『また来ル』そう言って男は立ち上がり、そして、私に背を向けた。
「待って!」
彼が、振り返る。
「マだ何か?」
「本当なら。もし貴方がさっき言ったことが本当なら、私を過去に戻して頂戴!」
「おヤ。さっきは信じていなかったのに、決断が早いネ」
「もう、後悔したくないの。だから……」
「おーけィ」
男はニヤリと笑って、本を取り出した。そして、
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