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2.書けない時は書かない。
小説を書く全ての人間に訴えたいのが、書けない時は書かないでいい、ということです。よく執筆術の本などで見るのは、コンスタントに毎日小説を書きましょう、というものです。この「毎日執筆しないといけない教」に苦しめられた人をたくさん見てきましたし、私もその一人でした。
投稿サイトで活動するほとんどの人が、仕事や家事や育児など、多忙を極めています。そんな中で毎日執筆することは困難です。私はある時から、繁忙期は小説を一切書かないと決めました。そして、余裕が出た時にだけ書くというふうにしました。そうすれば、「毎日執筆できない自分なんてダメなやつだあ」なんて落ち込むこともありません。また、忙しい時に小説を書いてもクオリティが下がって自信がなくなるだけです。そのため、書ける時だけ書くという方法は、作品の質の向上にもつながります。
他にも、書けない時に書かない執筆方法の利点として、「バネがたまる」ということもあります。もしかしたら皆さんも経験があるかもしれませんが、何ヶ月も執筆できなくて、やっと書けるとなった時、ものすごい勢いでめっちゃ良いものが書けた、という現象が私にはよくありました。「書きたい」というバネをためていけば、それが解放された時にものすごい力を生むと、私は考えています。
この多忙な現代で、書く時間を取れないという人が多いでしょう。なかなか書けない自分に、モヤモヤしたりすることもあるでしょう。しかし、書けない時間は、執筆のバネをためている時だと思うことが大事です。
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