かわいいは正義

私は可愛い

朝、起きて最初に鏡を見るの。
「私は可愛い。」
そう唱えてから、一日がスタートする。
チーク、アイシャドウ、最後にリップを付けるの。色はもちろんピンク。
そのあと、ボサボサの髪を櫛でとかすの。
それから、コテでくるくるにして、髪をふわふわにするの。それから、髪をふたつに結って、大きなリボンをつけたら、完成。
まるでお人形さんみたいな可愛い私の出来上がり。
最後に今日の勝負服を決めるの。
上は、薄いピンクと、濃いピンクのチェック柄のチューブトップを着るの。
下は、全体はピンクで、そのさらに下にピンクと推し色、白を入れたもこもこ素材のスカートを履くの。
最後に薄いピンクのニーハイを着るの。
靴ももちろんピンク。

これでいつもの私が出来るの。
それから、どーするのかって？
私の武器を手にとるの。
きらきら光るハートの武器。
それを綺麗に磨いて、今日も祈るの。
「どうか、今日も平和でありますように。」
それが私の役目だから。
そう祈れば、綺麗なピンクのひかりが私を包んでくれる。
もしも、なにかあっても、この光と、この武器が私に力をくれる。
だから、大丈夫。
私は、今日も、1歩踏み出すの。
可愛い私を身につけて。
手には、ハートの杖を持って。
「さぁ、今日も、私らしく生きよう。」
そう決心して、私は輝く光の中へ1歩踏み出した。