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恥ずかしすぎて目がぐるぐると回るような感覚に陥り、力の入らない使えない手で私の足を掴むチルくんの手を振り払おうと抵抗した。
「あは、ごめんごめん。あまりにおねーさんが可愛いから意地悪し過ぎちゃったね。…ほら、これでどう?」
クスリと悪戯に笑うと、突然フッ、と視界が薄暗くなってチルくんの顔もぼんやりとしか見えなくなった。
どうやら気を使って灯りを暗くしてくれたようだ。
「これであんまり見えなくなったでしょ?それは俺も一緒。だからおねーさんが恥ずかしいって思ってる所は見えてないよ」
「う、うん…ありが…」
私が言い切る前に、いつの間にか近くにいたチルくんが「それに…」と耳元で呟いたのと同じタイミングで、どこからか聞こえる淫らな水音がより鮮明に聞こえてきて、そのせいで余計刺激に敏感になった体が跳ねた。
「…う、あ……!」
「視界悪い方が気持ちいい事により集中できていいでしょ?」
チルくんの言う通り見られているという羞恥でそっちばかりに意識が向いていたが、それがなくなった途端ナカに入っている指の存在の主張が激しくなっていく。
ほぼ何も見えないけど目の前にはちゃんとチルくんがいて、不安にさせないようにする為か常に声が聞こえてくる。
「ち、ちるくん、まっ、て…!」
「あぁ…すごいナカ締まってる。気持ちいね、余計なものが見えなくなって気持ちいい事しか考えられなくなっちゃうね」
電気を暗くする前からもそうだったけど、私の体がおかしい。
今までこんなに感じたことなんて無い。
ましてやナカが気持ちいい、なんて思ったことも正直なかった。
何かが入ってる、違和感…くらいにしか思わなかったのに。
そんな私が今再び絶頂へ向かおうとしている。
「っん、ぁ…ち、るく…っ」
「いいよ、おねーさん。イって」
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