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とある田舎の高校生達
一方、とある県の田舎町。星が綺麗だ。田舎あるあるだ。
「ゆーた。こっちだよ。この、廃工場に、幽霊が出るんだって!!」
「慌てんなよ?それにしても、確かに、幽霊出そうだな」
「マジ!?YouTubeに、この工場撮影すんの?」
仲がいい高校生、男女3人は、昔、使われていた、自動車の整備工場に、不法侵入する。
出入り口の扉は、鍵がかかっていた。
だが、1人の男子が、小さな窓を、割る。
ガチャン!!
手慣れた手つきだ。
「………良し、ここから、入るぞ!」
「えー!?わたし、スカートなんだけど!?」
「仕方ないよ。大丈夫。スカートの中は、見ないからさ?」
「しゃーないか!!女は、度胸って、何十年か、前に、流行ったよね?」
「爺ちゃんか、婆ちゃんくらいじゃね?よく、わからんよ」
時刻は、深夜、零時。
この工場には、幽霊が出ると噂されていた。
昔だが、1人の女性が、誤って、機械に、プレスで、頭を潰されたそうだ。
それ以来、その、頭を無くした、女性が、現れると言われていた。
地元民しか、知らない話しだ。
3人で、懐中電灯を、つける。
お互いのスマホで、撮影開始。
「ハロ〜。みんな!!いつも、わたし達の、動画観てくれてありがとう!!マイっちは、嬉しいよ〜!!今回は、こちら。昔、使われていた、自動車整備工場の中から、撮影してるよ!!噂では、この、時間、深夜零時に、なると、頭部を、失った、女性の幽霊が出るみたいなんだよ?心霊動画、挙げていくよ!!」
「お前、めっちゃ元気やん?」
「まぁまぁ。いいじゃないか。マイのおかげで、こっちも、テンション高いよ!さぁ、幽霊は、いるかな?」
3人で、各部屋を覗く。
「埃だらけだなー。本当にいるのかな?」
「出たら、出たで、ヤバいじゃん?」
「だね。でも、いなくてもYouTubeに、動画挙げたら、イイねもらえるし。高校、3年しかないから、記念を作ろう。お互い、バラバラになっても、この動画があれば、何時でも、思い出せるしさ」
「良いこというね!!」
ガチャン!!ギャリギャリギャリ!!
「ひっ!?」
「聞こえたか?」
「あ、あぁ。なんだよ?さっきの音は?」
「なんか、鎖を、引きずってるみたいな音だったよね?マジで、幽霊!?」
「しっ!!静かに。ライトを消すんだ」
「…………なんで!?」
「………声も、静かにするんだ。もしかしたら、警察かも」
ギャリギャリギャリギャリ!!ガチャンガチャン!!!!
「………て」
「ねぇ?なんか言った!?」
「いや?なにも?」
「………けて」
「なんか、声聞こえたぞ?」
「誰か、助けて……お願い………」
「「「幽霊!?」」」
3人は、驚く。
「お願い………誰でも、いいから。助けて……死にたくないよ………ヒック……グスン……」
「誰か、助けを求めてるぞ!!」
「あぁ!!そうだな!!!!行こう!!」
「マイは、嫌だよ!?逃げようよ!?これ、絶対、ヤバいよ!!」
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