1人が本棚に入れています
本棚に追加
殺人鬼に報告
「……………これが、生き残った高校生3人の話しだ。この話しは、これで、おしまい。何か分かったか?柴胡?」
そう、この話しは、生き残った高校生3人が地元警察に説明し、その話しを、私達が地元警察に聞いた出来事を、柴胡に詳しく話す。
恐ろしい話しで、地元警察は、お手上げ。信じてないのだ。
新聞にも載ってしまう。
「地元高校生3人の工場での火遊びで、身元不明の女性の遺体、見つかる」
そして、その、話しを鬼ヶ島刑務所の柴胡りょうに、話す。
「……………名前が分からない女性と、彼らはお話ししたと?ヒントは、無い?」
「あぁ。そうだ。3人とも、精神的にまいってしまったみたいでな。学校も、休んでいる。俺達は、そう聞いた。調書も、そう書いてある」
根岸さんは、そう伝える。
殺人鬼、柴胡りょうは、呆れた顔を見せる。
「……………何年、刑事してます?ヒントは、たくさんありますよ?貴方がたが、集めた証拠で、僕は、この女性が、分かりましたよ?」
私、草薙かおるは、聞いた。
「……何が分かったんですか?」
真剣に聞いてみた。
殺人鬼は、淡々と言う。
「まず、亡くなった女性は、名前は分かりませんね。が、彼女は、正義の為と、言っています。分かりませんか?」
根岸さんは、困っている。
「………どう言う意味なんだ?」
私は、気づく。
「……………法律関係の人間。法を司る人物ですか?例えば、警察官か、弁護士、もしくは、裁判官ですか?」
殺人鬼は、ニヤリと笑みをこぼす。
「……そうです。おそらく、弁護士でしょうね。長期の休みをとっている人間で、他県の人間ですよ。そして、赤いロープ、ガソリンを使った、殺し方。これも、地元警察が、集めてくれた証拠で、分かりました。この殺人は、彼女に、恨みを持つ者。赤を身につけている人物。赤が入った名前を持つ者が、犯人ですね。そして、もう一つ、意味があります」
根岸さんが聞く。
「もう一つの意味とは?」
殺人鬼が答える。
「捕まえてみろ。これの意味は、法では、捕まえられない。だから、弁護士の女性を燃やしたのですよ。ただ、誤算があります」
「誤算とはなんですか?」
私が聞くと、殺人鬼は、三日月の笑みを見せる。
「爆弾は、満月に、起動するように、なっていたはずです。そして、亡くなった女性でも、助かるように、ヒントを与えていたのです。ですが、高校生達のせいで、計画は、狂い、捜査がおかしくなってしまったのです。僕を、真似た殺人鬼の計画は狂ったんですよ」
「な、なるほど」
根岸さんは、頷く。
「とりあえず、赤の人を捜査すれば、良いんですね?」
私は、殺人鬼に聞いた。
彼は、はぁ、と、ため息をする。
「その犯人は、もういないでしょうね」
根岸さんは聞いた。
「どう言う意味だ?」
殺人鬼は、答える。
「他県。別の殺人鬼に、殺されているでしょうねぇ。しかも、自殺扱いで、首吊りですよ。しかも、赤いロープですね」
根岸さんは、驚きながら聞く。
「別の殺人鬼だと!?1人の犯行じゃないのか!?」
「そうです。1人の犯行じゃない。何らかの、共通点があるはずですが、その犯人が、証拠を消しているでしょう。調べるだけ、無駄。無駄ですよ」
最初のコメントを投稿しよう!