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「わざわざすまないな。怪我の方は大丈夫なんだが、一応大事を取って、しばらくはここにいることになったよ」
ソアたちは旅に出る前に見舞いに来ていた。
「ここは食事もおいしいし、ゆっくりできそうだよー」
一番大変な目に遭っていたフィーンが一番くつろいでいる。普段はのんきだが、いざというときは本当に頼りになる仲間だ。
「お前はくつろぎすぎだ」
その横で呆れ顔のファーム。一見無愛想に見えるが根は熱く仲間思いの男だ。
「それに、新しいお仲間さんたちも、ありがとう。今後ともソアをよろしく」
そしてコルテ。
いつも優しく滅多なことでは動じないが、仲間の危機には真っ先に動いてくれるリーダー。
「そんな顔するなよ。大丈夫さ、ソアなら」
「……うん!」
レベル1の情報屋に虫嫌いのメガネっ子、それにおっとり系の花屋の町娘。
どう考えても冒険者とは思えないメンバーばかりだが、今日の小さな冒険では確かに彼らはパーティーだった。
きっとこの先もこの3人となら、良いチームワークが築けるだろう。
「さあ、出発しようか」
「はい!」
「はい、パーティー登録承りました。こちらがパーティー証明書です。武器、防具の購入をする際はこちらをご提示ください。またのご利用をお待ちしております」
ソアたちはその後、それぞれの特技や能力を活かし、探索のプロとして様々な依頼を受けることになる。
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