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響きが連なる
一歩前の鼓動
僕と同じような歩き方で
一挙手一投足違わず
息遣いにも似た熱が伝わっていく
駆け上がる傾斜
駆け下りる螺旋階段
跡をついていく
集中したあまり
他のことが疎かになって
もつれ込む絡まり
『青空よりどんよりした雲』
その場の連想で書いた解答用紙の穴埋め
君を見続けて
思いを募らせ
想いを愛して焦がれる
あぁ注視したあまり
他のことがぼやける
色合いを変えた写真のフォルダー
今開けてみれば
一目惚れと言ってもおかしくない
恋の仕方だ
君の瞳が蘇る
その度に
胸が高ぶる
奥がじんと撃つ
『映えるのは鼠色をバックにした可憐』
浮かんだ表現を備考欄に付け足して書いた
単なる思いつきさ
床に落ちるのは大量の擦られた下書き
真似るでもなくオリジナリティーもなく
そこに書いたのは
君の遠く見つめる横顔と一色の背景
いっそ散らばる方が片付いたかなと
拾うそれらの投げ出した中途半端を
一つずつ手に取る
向き合う
透かして見つめる
遠くに君の横顔
飾りかけの立て掛けが一つ
伏せていたから
起こして
そこに忘れられない写真を入れておく
曖昧な言葉の世界で今日も
お疲れ様と肩を並べに行く
隣で君の話に相槌打つ
何気なく装った押し殺し
悟られるにはまだ早いと告げられた
一歩前を行く君を
「好き」と言って振り向かせるまでは
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